一昨年の夏に始めたAdobeStockのコントリビュータープログラム。
2年続けた結果、2024年6月の売上が昨年の5倍になりました。継続は力なのか?
今回はそのお話をしたいと思います。
煽ったタイトルになってしまいましたが、まず、昨年6月の売上が非常に低かったことをお伝えしておきます。今年6月の売上が昨年の5倍になったのは、出発点が非常に低かったことが大きな要因です。
5倍の売上というとすごいように聞こえますが、昨年6月の売上は非常に少なかったため、5倍でも大したことはありません。AdobeStockはストックフォト業界の中では高単価ですが、そもそもストックフォトの単価は皆さんが考えているよりもずーっと低いのです。ストックフォトの1年目は、多くの人がほとんど売れませんので、2年目から売上が伸びてくるのはごく普通のことなんです。その点、お察しください。
AdobeStock売上アップの要因を分析
金額的には少なくても、5倍は5倍です。どうして売上が上がったのか気になりますよね。
自己分析してみると、2つの要因が思い当たります。
「アセットの数が増えたこと」と「生成AI画像の寄稿を始めたこと」の2点です。
まず、アセットの数について。去年の6月のアセットの数は約1.700点。今年の6月のアセットの数は約3.500点。約1年間、地道に寄稿してきたので随分とアセットの数が増えました。倍以上になりましたね。単純にアセットの数が増えると売上は多少上がりますが、内容によって売上の変動があるものです。もっと少ないアセット数でたくさん売り上げている方もたくさんいらっしゃるので、それに比べると私は数で勝負していますね…。
そして、生成AI画像です。一昨年にストックフォトを始めてから昨年までは、ほとんど花ばかり撮っていましたが、昨年から生成AI画像を寄稿し始めました。
生成AI画像は最初は全く売れませんでしたが、時代の流れで?徐々に売れるようになり、対象が広がったことで今では花素材と同じぐらい売れるようになっています。花は季節によって写真を撮り辛くなりますが、生成AI画像は季節を問わず生成できるのが強み。これが売上アップの大きな要因だと思います。
生成AI画像に挑戦
昔から新しいものが大好きなので、約30年前にインターネットに飛びついた時と同様に、昨秋、50手前にして生成AIに飛びつきました。生成AIは凄い!呪文(プロンプト)を唱えたらいろんなものが生成できるなんて、魔法のようです。
生成AI画像は、プロンプトを書いたら一瞬で生成できると思われるかもしれませんが、今のところ、そう簡単にはいきません。プロンプトの表現次第で稀にうまくいく場合がありますが、LightroomやPhotoshopで修正を加える必要があることがほとんどです。写真のレタッチよりもずっと時間がかかります。そのため、生成AI画像が売れるととても嬉しいです。
プロンプトの工夫次第で全く画像が変わるので、たくさんメモを取りつつ目下研究中(魔法の勉強)です。慣れないうちは、抽象的な背景画像を作るのがおすすめです。具象は物にもよりますが、手を中心に細部の表現がまだまだ難しいですね〜。物を増やすと因果関係がおかしくなるし。生成AIに関する詳細は、またの機会にお話しますね。
たかが5倍、されど5倍。
過去30年間お給料がほとんど伸びていない日本人にとっては、僅かであっても本業以外の収入があるのは嬉しいものです。それが好きな写真の対価としてなら尚更!
ストックフォトは、「不労所得」と呼ばれますが、一言で不労所得とは言い切れないような苦労や努力が必要です。時間をかけてたくさん寄稿して漸く形になった仕組みがうまく波に乗れば、自動的に一定の不労所得が入るかもしれないという世界。うまく軌道に乗せるためにはかなりの時間と努力と工夫が必要なようです。
私が言いたいのは、ストックフォトは儲かるよ!という話ではなく、写真を撮ることが好きな方なら工夫しながら地道に続けることで売上が上がるかも?という可能性レベルのお話です。正直に言うと、お金儲けをしたいなら、ストックフォトはやらない方がいいと思います。ほとんどの場合、労働とその対価が釣り合いませんから。もっと他にいい仕事はたくさんあるはずです。
でも、たとえば、育児や介護に従事する方で、なかなか外でのまとまった労働時間を捻出するのが難しい場合や、ご自身が病気で働けなくなってしまった場合、また、今のような不安定な世の中で仕事がなくなった時のリスクヘッジにしたいと考えた場合、ストックフォトのようなストック型ビジネスは力を発揮してくれると思います。あくまでも副業としてですけどね。
写真を撮るのが好きなことを前提に、努力と工夫を継続すれば、ストックフォトはきっと、力になる(と思いたい)。 今までの努力が少し実ってちょっと軌道に乗ってきた感じがするので、備忘録として書いてみました。 数字が伸びていくのってやる気出ますね。
ストックフォトのお仲間も欲しいので、Twitter(Xという癖はつかない)で気軽にお声がけくださいね。 今後もみなさまのお役に立てる素材を作っていけるよう精進いたします。